性器(陰部)にぶつぶつが!?考えられる3つの性病とは?

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性器ヘルペスは、陰部に水ぶくれや発赤ができるのが特徴で、性交渉が大きな感染経路のひとつになっています。しかし、性器(陰部)にぶつぶつができる病気は、性器ヘルペスだけではありません。

ここでは、性器(陰部)にぶつぶつができる原因として考えられる3つの性病について紹介していきます。

性器ヘルペス

性器やお尻を中心に、水ぶくれや発疹ができる病気です。

<原因>
単純ヘルペスウイルスの感染が原因です。性行為によって感染し、ほかにもタオルや便座の共有でも感染が広がります。オーラルセックスによって口唇ヘルペスの原因となることもあります。

<特徴的な症状>
再発の多い病気ですが、特に初めて感染した時に一番症状が重くなるのが特徴です。初期の症状としては、水ぶくれや発赤、かゆみ、痛みなどがあります。その後、水ぶくれがつぶれると潰瘍がひろがり、発熱や倦怠感を引き起こすことが多くなります。再発の可能性が非常に高く、その確率は8割にものぼるといわれています。

<潜伏期間>
ウイルスに感染してから2日~3週間程度

<治療方法>
抗ヘルペスウイルス薬を使って、原因菌である単純ヘルペスウイルスの活動を抑える治療が行われます。しかし、単純ヘルペスウイルスは体内に存在し続けるため常に再発のリスクがあることに変わりはありません。そのため、何度も再発を繰り返すような場合は、再発抑制療法などが行われます。

尖圭(せんけい)コンジローマ

尖圭コンジローマでは、性器やお尻の周囲にイボができます。かゆみや痛みが起こることはほとんどなく、自覚症状がないまま性行為などで他の人に移してしまうこともあります。

<原因>
HPV(ヒトパピローマウイルス)に感染することで引き起こされます。HPV(ヒトパピローマウイルス)は、子宮頸がんの原因にもなっているウイルスですが、現在HPVの種類は100以上もあるといわれており、良性と悪性のものがあることが分かっています。このうち、尖圭コンジローマを引き起こすものは、良性のHPV(ヒトパピローマウイルス)です。

<症状の特徴>
イボができる尖圭コンジローマですが、特徴的なのはイボの形です。乳首の形に似た乳頭状や、カリフラワーやニワトリのトサカのようなボコボコとしたイボができるのが特徴です。

<潜伏期間>
ウイルスに感染してから3週間~8ヶ月程度

<治療方法>
イボをとる外科的方法として、凍結療法(液体窒素を使って除去する方法)や、電気焼灼(電気メスを使ってイボを焼く方法)、炭酸ガスレーザー蒸散などが行われます。
また、薬物療法ではベセルナクリームが使われています。
治療をしなくても1~2年で自然治癒することもありますが、イボが増殖したり悪性化したりして、死に至る可能性もあるため、治療を受けることが大切です。

梅毒

性感染としてよく知られている梅毒は、昔は不治の病といわれていましたが現代では治療法が確立されています。ただ、梅毒感染者はHIV(エイズ)にも感染しやすいといわれているため注意が必要です。

<原因>
梅毒トレポーマという細菌の感染によって引き起こされます。

<症状の特徴>
感染してからの日数によって症状の度合いが異なるのが特徴です。自覚症状がないこともありますが、治療をせずに放置しておくと患部から全身へと症状が広がり、治療に長期間を要することになります。

・第1期
陰部や肛門、口腔内にしこりや腫れがみられます。

・第2期
細菌が血液内に入り込み、手や足、体全体に発赤(バラ疹)がみられるようになります。

・晩期顕性梅毒
感染してから治療を受けないでいると、皮膚や筋肉にゴム状の腫瘍(ゴム腫)ができることがあります。この症状が見られた場合はかなり病態が悪化していると考えられ、死に至る危険性もあります。

<潜伏期間>
細菌に感染してから3~6週間程度

<治療方法>
基本的には、抗菌薬の服用や点滴投与によって治療が行われます。主にペニシリン系の抗菌剤が投与されますが、ペニシリンアレルギーを持っている方に対しては、ミノサイクリン系やアスピリン系の薬剤が使われます。
症状が軽いほど、治療にかかる時間も短くて済むため症状が表れたらはやめに治療を受けるようにしましょう。

まとめ

性器(陰部)にぶつぶつができた時に考えられる疾患としては、

・性器ヘルペス
・尖圭コジンローマ
・梅毒

の3つがあります。

いずれも性行為を介して感染する病気ですので、感染しないためにはコンドームなどを使用することが大切です。中には自然治癒で症状がおさまるものもありますが、放置しておくと症状が悪化したり、梅毒の場合は死にいたるケースもあるため、症状がみられる場合は必ず病院で治療を受けるようにしましょう。

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