口元や唇にできものがあると、「あれ?ニキビかな?」なんて思いますよね。しかし、もしかしたらその症状はヘルペスによるものかもしれません。
では、ヘルペスとニキビとでは何がどう違うのでしょうか。ここでは、その違いについてご紹介します。
目次
口唇ヘルペスとニキビは原因が違う!
一見よく似た感じの症状が現れる口唇ヘルペスとニキビですが、その原因は全く異なります。
まずニキビについてですが、これは毛穴の中で【アクネ菌】が繁殖し、炎症を起こすことによって引き起こされます。
これに対して口唇ヘルペスは、【ヘルペスウイルス】に感染することによって引き起こされます。
口唇ヘルペスはうつることがある!
つまりニキビと口唇ヘルペスとの間には、その原因において決定的な違いがあるわけですね。
そして「ウイルス感染」が原因であるということは、口唇ヘルペスを発症した場合、これを“他人にうつしてしまう可能性がある”ということになります。
ヘルペスウイルスへは主に患部への接触によって感染しますので、口唇ヘルペスを発症した場合は、
- 他人とキスをする
- 患部に直接さわる
- タオルを共有する
といった行為を避けるようにしましょう。
口唇ヘルペスとニキビは治療法も違う!
口唇ヘルペスとニキビとでは、その治療法も異なります。
まずニキビの治療法についてですが、よほど症状が酷い場合でなければ特別な治療をする必要はありません。
・正しい洗顔で毛穴を清潔にする
・ストレスを溜めないようにする
・食生活を見直す
といった対策をすることで改善できる場合がほとんどです。
口唇ヘルペスは薬による治療が必要!
これに対して口唇ヘルペスを発症した場合、基本的には薬を使った治療が行われます。ヘルペスウイルスの増殖を抑える作用がある薬を服用したり、症状があらわれている部分に外用薬を塗ったりするのです。
また患者に持病がある場合や初感染で症状がかなり重い場合には、点滴による治療が必要になることもあります。
口唇ヘルペスとニキビの見分け方
では、口元に何かできているという場合、それが口唇ヘルペスなのかニキビなのかということは、どのように見分ければいいのでしょうか。
まずは、症状が出ている“場所”をチェックしてみましょう。
ニキビは毛穴にアクネ菌が繁殖することで発生するものですので、毛穴がない唇に症状が出ている場合、口唇ヘルペスである可能性が高いといえます。
水ぶくれになっている場合も要注意
口唇ヘルペスを発症した場合、初期段階においては白ニキビや黄ニキビのような感じなのですが、時間の経過とともに水ぶくれになってきます。
そのため唇やその周りに水ぶくれのようなものができている時も、口唇ヘルペスを疑ってみるようにしましょう。
まとめ
以上のように口唇ヘルペスとニキビとの間には原因や症状、治療法などの点において様々な違いがあります。
ヘルペスは治療が遅れると痕になってしまう可能性もありますので、疑わしい症状がある場合は自己判断をせず、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。