ヘルペスと頭痛。一見関係なさそうですが、実はヘルペスウイルスが原因となって頭痛の症状が現れることはよくあるのです。
今回はヘルペスと頭痛についてご説明します。
ヘルペスが原因となる頭痛の種類と症状
偏頭痛(片頭痛)
偏頭痛はその名のとおり、頭の片側のみに偏って生じる頭痛のことですが、ヘルペスウイルスが原因の場合があります。
ヘルペスウイルスが頭部の神経を刺激することで、血管が過剰に拡張され、結果としてズキンズキンと脈を打つような痛みをもたらすのです。
頭部の神経でヘルペスウイルスが活性化しているからといって、皮膚表面に症状が現れているとは限らないので、その偏頭痛がヘルペスウイルス原因かどうかを見分けるのが難しいとされています。
群発頭痛
群発頭痛とは、目の奥や頭の中心部に急激に突き刺すような激しい痛みが生じる頭痛のことで、群発地震のように、ある期間に集中して頭痛が起こるところからその名がついています。
毎日決まった時間に出現するという特徴を持ち、特に夜間や睡眠時に発作的に出ることが多いという傾向があります。
片頭痛と同じくヘルペスウイルスが頭部の神経を刺激することが発端の場合と、ヘルペスウイルスが目の後ろの神経を刺激し動脈が拡張して頭痛を引き起こす場合の2つのパターンがあります。
後頭神経痛(頭部神経痛)
後頭神経痛(もしくは頭部神経痛)では、後頭部から側頭部にかけて、もしくは耳の後ろのあたりにチクチクと刺されるような痛みを感じます。
ヘルペスウイルスが頭皮の神経節に潜んでいて、それが増殖することにより神経が刺激され、頭皮に炎症が起こり痛みが生じるのです。
神経痛だけではなく、ときに耳鳴り、難聴、めまい、顔の痛み、喉の違和感を感じる場合もあります。
ヘルペスが原因となる頭痛への対処法
いずれの頭痛の場合も、一般的な頭痛のようにロキソニンやゾーミッグといった薬を服用しても症状は良くなりません。
というのも、ロキソニンやゾーミッグなどの薬は、炎症を抑えることはできても、ヘルペスウイルスの動きを抑えることはできないからです。
「口唇ヘルペスは内科?皮膚科?病院の何科を受診すればいいの?」でも説明していますが、痛みがひどい場合はいそいで内科にかかって、抗ウイルス薬を処方してもらいましょう。