性器ヘルペスは、一度症状が治まったとしても再発することが多い病気です。
では、性器ヘルペスが再発するのはどうしてなのでしょうか。また、この病気はどのような時に再発し、再発した場合はどうすればいいのでしょうか。
目次
性器ヘルペスってどんな病気?
性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスⅡ型に感染することによって発症する病気です。その主な感染経路はセックスをはじめとする性行為です。
発症すると、
・発熱
・倦怠感
・性器に水疱や潰瘍、びらんができる
・患部の疼痛
・かゆみ
・リンパ節腫大
といった症状があらわれます。
性器ヘルペスは初感染時の症状がかなり重く、人によっては入院をしたうえで点滴による治療が必要になる場合もあります。
性器ヘルペスは再発するの?
発症すると様々な症状があらわれる性器ヘルペスですが、きちんと治療をすれば1週間程度で治すことができます。
しかし厄介なことに性器ヘルペスは、とても再発しやすい病気であることがわかっています。実際、単純ヘルペスⅡ型に感染したことによって性器ヘルペスの症状があらわれた人のうち、約8割の方が1年以内に再発していることがわかっています。
では、どうして性器ヘルペスはこんなに再発しやすいのでしょうか。
実は性器ヘルペスの治療で使われる薬にはその原因となるウイルスの“活動を抑制”する効果しかなく、薬を飲んだからといってヘルペスウイルスを体内から追い出せるわけではありません。
そのため身体の免疫力が下がるなどのきっかけで体内に潜んでいるウイルスの活動が活発化すると、性器ヘルペスウイルスを再発してしまうことがあるのです。
性器ヘルペスが再発しやすいのってどんなとき?
性器ヘルペスが再発するきっかけとしては、以下のようなものが挙げられます。
・疲労
・性感染症によって性器の皮膚領域が冒される
・月経前
・アルコールの過剰摂取
・強い日光を長時間浴びる
・免疫力が低下している
・セックス等による性器やその付近の皮膚の摩擦・損傷
・ストレス
上記のようなことが起こると、人の体は抵抗力が低下します。
そして抵抗力が低下すると、それまで神経節におとなしく潜んでいたヘルペスウイルスが活発に活動するようになります。
するとその結果、性器ヘルペスを再発してしまうというわけです。
そのため性器ヘルペスの再発を予防するには、生活習慣や食生活、ストレス環境などに注意して体の抵抗力を落とさないようにすることが大切です。
性器ヘルペスが再発しちゃったらどうすればいいの?
どんなに気を付けていても、性器ヘルペスを再発してしまうことは十分あり得ます。
では、性器ヘルペスが再発した場合、どのように対処すればいいのでしょうか。
性器ヘルペス再発時にあらわれる症状は、初感染時と比べると軽く済む傾向にあります。そのためできるだけ早く治療を開始すれば、痛みや水疱といった辛い症状を最小限に抑えることができます。
ヘルペス再発時には以下のような“前兆”があらわれますので、「あれ?もしかして再発かな?」と思ったときは、早めに病院へ行くようにしましょう。
性器ヘルペス再発の兆候
・性器やその周辺がむずがゆい
・患部がヒリヒリする
・神経痛のような痛みを感じる
・性器やその周りに灼熱感がある
まとめ
残念ながら性器ヘルペスは、一度治療をしたとしてもまた再発してしまうことが多い病気です。
ただし性器ヘルペスが再発するまえには何らかの“兆候”が表れることが多く、早期に治療を介すれば痛みや水疱、潰瘍といったヘルペス特有の症状を最小限に抑えることができます。
この病気は上手にお付き合いしていくことが大切ですので、再発の兆候を感じたらできるだけ早く病院に行くようにしましょう。