性器ヘルペスへの感染が発覚した場合、家族やパートナーにはそのことを打ち明けたほうがいいのでしょうか。また、ヘルペスへの感染を打ち明けたとして、その後どのようなことに気を付ければいいのでしょうか。ここでは、これらの点について詳しく解説します。
目次
性器ヘルペスへの感染は打ち明けるべき?
性器ヘルペスに感染した場合、まず悩むのは家族やパートナーに対してその事実を打ち明けるかどうか、ということですよね。
特に夫婦や恋人同士の場合、パートナー以外の人から感染した可能性があるとなると、かなり厄介な問題に発展する可能性もあります。またそうでなくとも、
「嫌われてしまったらどうしよう・・・」
「軽蔑されてしまったらどうしよう・・・」
「これをきっかけにセックスレスになってしまったらどうしよう・・・」
なんて考えていると、なかなか打ち明けられなかったりもするでしょう。
しかし性器ヘルペスは、大切な家族やパートナーに感染する可能性がある病気です。そのため性器ヘルペスへの感染が分かった場合は、速やかにその事実を打ち明けるようにしましょう。
性器ヘルペスは家族間・恋人同士での感染が多い
性器ヘルペスの原因となる単純ヘルペスウイルス(主にⅡ型だがⅠ型が原因となることもある)は、ヘルペスの症状が出ている部分に直接的・間接的に接触することで感染します。そしてこのウイルスへの具体的な感染ルートとしては、
・セックス
・オーラルセックス
・タオルやシーツを介した感染
などが挙げられます。
要するに性器ヘルペスは、一緒に暮らしている家族や性行為の相手でもある恋人に感染しやすい病気であるわけですね。そのため性器ヘルペスへの感染が発覚した場合は恋人や家族に対してその事実を速やかに打ち明け、感染の予防に努める必要があるのです。
性器ヘルペスへの感染を打ち明けた後に気を付けること
性器ヘルペスは、家族や恋人に打ち明けさえすればそれでOK、というものではありません。むしろ大切なのはその後で、家族にもいろいろと協力してもらいつつ感染の拡大を予防する必要があります。
症状が出ている間は性行為をしない
まず性器ヘルペスの主な感染経路である性行為についてですが、ヘルペスウイルスは症状が出ている時に最も多く放出されています。
そのためヘルペスの症状が出ている間は性行為をしないようにしましょう。ちなみにここに言う性行為には、オーラルセックスも含まれます。
またパートナーがあなたの性器に触れた手で自分の性器を触った場合、手に付着したヘルペスウイルスが性器に感染して性器ヘルペスになってしまう可能性があります。そのため性器ヘルペスの症状が出ている間は、性器への直接的・間接的接触を可能な限り控えることが大切です。
シーツやタオルの管理にも注意しよう
単純ヘルペスウイルスへは、シーツやタオルを介して間接的に接触感染することもあります。
例えば性器ヘルペスの症状が出ているあなたが使ったタオルをお子様が使った場合、タオルに付いているウイルスに接触・感染して性器ヘルペスや口唇ヘルペスになってしまう可能性があるわけです。
ヘルペスの原因となる単純ヘルペスウイルスは、主にその症状が出ている時に放出されています。そのためヘルペスの症状が出ている間はシーツやタオルの管理に十分注意し、家族間・恋人同士での感染拡大に気を付けるようにしましょう。
具体的には、
・感染者とシーツやタオルを共有しない
・感染者が使ったシーツやタオルは速やかに洗濯する
・洗濯したシーツやタオルは乾燥機にかけるなどしてしっかり殺菌する
といった対策が効果的です。
家族で話し合ってヘルペスの症状が出ている時のシーツやタオルの管理の仕方について予め決めておく、なんていうのもいいかもしれませんね。
再発に注意することも大切
性器ヘルペスは、再発することの多い病気です。実際、この病気になった人の8割は1年以内に何らかの形でヘルペスを再発させています。
ヘルペスは症状が出ている時にうつりやすくなります。そのため初感染時の症状が治まった後は、これを再発させないよう気を付けることも大切です。性器ヘルペスは体力や免疫力が低下したときに再発しやすくなる傾向にありますので
、
・十分な睡眠をとる
・体を休めて疲れを溜めこまないようにする
・栄養バランスのとれた食事を心がける
・規則正しい生活をする
・ストレスを溜めこまない
といった対策を行いましょう。
まとめ
性器ヘルペスの感染拡大や再発を防ぐには、ご家族やパートナーの協力が必要不可欠です。
この病気は症状さえ出ていなければこれまでと同じように性行為をすることができますし、日常生活に支障が出るということもありません。大切な人に辛い思いをさせないためにも、性器ヘルペスになったことが分かった場合は、ご家族やパートナーに対して正直に打ち明け、感染拡大の予防に努めましょう。